合間縫う腑に落ちない音楽

肩透かしのカタストロフィは続く

aiko「詞がメロディを呼ぶ」(「EIGHT-JAM」2024.9.15)

こないだの「EIGHT-JAM aiko特集」(テレビ朝日系・2024年9月15日(日))は結構な神回だったのではないか。aikoの音楽性の本質に迫る発言がかなり多く聞けた。この番組のスタッフはかなりの音楽好きに違いない。見てない人もいるかもしれないので一部文字起…

「読書は他人の声を聞くこと」という三宅香帆への疑問

【インタビュー出演します】本日のNHKニュース7、ニュースウォッチ9にて、文化庁の国語調査についてコメントした内容が放送される予定です。5年前と比較して、「1か月に1度も本を読まない」人が2割程度増加、今回の調査で6割に及んだ理由についてお話ししま…

「本好きの本好き嫌い」の話

「ネコ好きのネコ好き嫌い」――。なんて言葉があるかどうかは分からないが、どうも僕はネコ好きよりイヌ好きの人の方を信用しているというねじれがある。我が家の2匹のネコは愛してやまないのだが、一種の自己嫌悪だろうか。 同じように「本好きの本好き嫌い…

「Cloudflareで取得したドメインを、はてなブログに設定したいんですが」

うちの老オス猫がリビングでうんこするようになって弱っている。小さい頃から手間のかからない子だったのに。とにかく呆れるほどデカい。俺でもこんなにデカいのはできないと思うくらいで、本体の倍くらいの長さがある。それも切れずに一本につながっていて…

ポリーニの死

ようやく重たい仕事を一息ついたので、ポリーニについてメモ。 20世紀を代表するピアニストが亡くなったというのに、親しみをもって惜しむ声があまり聞かれないのは、本当はみんなポリーニが正直あまり好きではなかったからではないか。 その点について浅田…

「ジョリヴェは蕪」とはどういう罵倒か?

鶏と蕪(かぶ)の炒め蒸し煮。蕪を見ると、亡きピエール・ブーレーズがアンドレ・ジョリヴェを罵倒した「ジョリヴェは蕪」という暴言を思い出す。 この言葉を昔どこかで読んだときには、どういう意味だか分からなかったので、日仏辞典で蕪を調べると「navet…

三善晃「反戦三部作」と能

眠たい(by 天竺鼠 川原)。でも先週の三善晃「反戦三部作」の感想をメモしておかないと…。たった一週間前のことなのに、もうだいぶ前の話に思える。指揮をした山田和樹さんもインタビューで三善作品を「揮発する」「虹のようなもの」と表現しているけれど、…

坂本龍一「funeral」YouTube版リスト

坂本龍一が自分の葬儀で流すことを想定したプレイリスト「funeral」が公開されました。しかしSpotifyなので全曲聴けない人もいるかと思い、YouTubeで検索してリスト化しました。クソ忙しいのに何やってるんだw open.spotify.com これを機会にフランス近代音…